動画も表示できる点字ディスプレイ

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明日16日まで、東京ビッグサイトで国際福祉機器展H.C.R.2003が開催されている。私も行ってみたが、すごい人の数で大変な盛り上がりようだった。同展で見かけたIT関連機器について、いくつか紹介してみたい。

まずは、ケージーエスの点字ディスプレイだ。盤面から小さな突起がせり上がって、ディスプレイ上の文字を点字として「表示」してくれるデバイスだ。これまでは、文字データを1行単位で表示する製品しかなかったが、今回参考出品されていた製品ではなんと「動画」まで表示できてしまう。ディスプレイ上でさまざまな図形が踊ると、それに合わせて指の下で突起が上下するのだ。

ケージーエスと東京芸術大学の[古川研究室](http://www.ima.fa.geidai.ac.jp/~im14199/tactile_art_project/)は「触覚アートプロジェクト」という研究を共同で行っており、この製品もそのプロジェクトから生まれてきたものらしい。 もっとも、点字に慣れた人でも、動画としてきちんと「鑑賞」するのはちょっと難しいようだ。どちらかというと触覚の面白さを味わうものなのかもしれない。確かに手の下でさまざまに図形が変化していくのは不思議で楽しい感覚だ。 動画はともかく、地図なども触覚で理解することができるため、実用性はかなり高い。

点字を表現するために使われているのは、モーターではなく、ピエゾ素子(Piezo actuator)というものだそうだ。この素子は電気を通すと体積が変化する性質を持っており、インクジェットプリンタのヘッドにも使われている。

現状は点字表示部の配線が複雑になり、どうしても高コストになってしまうという。触覚を利用した知育玩具やゲームなどが出てくれば、量産効果も出て安くなってくるのだが。手探りでモノの名前を当てるとか、音楽に合わせて図形が変化する様子を楽しむとか、そういうおもちゃはけっこう楽しそうだ。