先日紹介した「旧字も網羅した文字システム」というのは、「トロン・フォント・トレーサビリティシステム」(発表資料)だとわかった。詳しくは、MYCOM PC WEBで紹介されている。 これまで、既存の文字体系(JISコードやUnicode等々)にない文字を使おうとすれば、外字を使うしかなかった。ところが、外字領域にどういった文字が割り当てられているかは環境によってまったく異なるため、外字を使った文書をやり取りすることができなかった。 この問題の解決策が、「フォント・トレーサビリティ・システム」だという。既存の文字体系にない文字を使ったコンテンツ(多漢字コンテンツ)を、このシステム(サーバ上にある)で変換処理し、WindowsやMac OSなどで普通に扱えるシフトJISコンテンツと、コンテンツ内で使われている外字フォントを生成する。両方のデータをWindowsやMacのDTPソフトなどで読み込んで利用する。 多漢字コンテンツでの文字は、TRONコードを使って表現される。外字として変換する際、外字表にはucodeを割り当てて管理する。あらかじめ標準的な外字表も用意されるようだ。
TRONコードというのは、TRONで用いられているメタコード体系。JISコード(第一・第二・第三・第四・補助を含む)、Unicode、住基ネット統一文字、韓国語や中国語、点字、トンパ文字、iモードの絵文字などのコード体系をそのまま含み、文字セットを切り替えて利用する。「ここからはJIS X 0208(JIS第一・第二水準)がはじまる」、「ここからトンパ文字」といった特殊キャラクタを埋め込むようだ。 TRONコードに含まれる文字については、[TRON文字収録センター](http://www2.tron.org/)で見られる。TRONコードは、条件を満たす文字であれば、誰でも登録申請ができる。ucodeは、ユビキタスIDセンター(uIDセンター)が構築しているIDの体系。私はこれまでucodeをRFIDタグ(無線ICタグ)で利用するためのものだと思っていたのだが、それだけに特化したものではなく、「モノ」1つ1つに固有のIDを割り当てるためのものらしい。これもTRONコードと同様、メタコード体系であって、既存のコード体系(IPアドレスや電話番号、出版物のISBNコード等々)を吸収できるものだという。これはまた壮大な。
TRONコードとucodeという2つのメタコード体系で、文字を管理する仕組みが「フォント・トレーサビリティ・システム」ということのようだ。
非常に興味深い話なので、私も発表資料を送付してもらった。読んでいて、いくつか疑問点も湧いてくる。 まず、多漢字コンテンツの制作環境(原稿執筆環境)を「超漢字」としているが、これはどうなんだろう。やはり、WindowsやMac上で多漢字コンテンツを作れる環境が必要ではないか。 また、DTPソフトなどでの使用がメインになるようだが、それ以外にWindowsやMac上で多漢字コンテンツをやり取りする方法はないのか。 Webコンテンツでの利用方法や、検索についても気になる。 これらについては、現在確認中。
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