ここのところ気になっている、ハイビジョン番組録画可能なハードディスクレコーダー「Rec-POT M」(HVR-HD160M)(Amazon)。量販店のWebページでもお取り寄せになっているし、注目度はかなり高いようだ。アイ・オー・データ機器のイベント「AVeLフェア」で、同製品のデモと展示即売があるというので行ってみた。
東京国際フォーラムに行ってみて、絶句。開始時刻の10時ちょうどに行ったのだが、何千人という長蛇の列で、しかもこれが全部事前予約した人たちなのだ。おとなしく並んでいたのだが、特典(USBメモリやくじ引き)が不要ならすぐ入れるという。そういうことは最初から言ってほしい……。30分も並んでしまった。私はUSBメモリも持っているし、くじ引きでも景品の当たった試しがないから、特典を諦めてさっさと入場する。 それにしても、アイ・オー・データ機器もメジャーになったものだなあ。小さい子はいなかったけど、若い男女からお年寄りまでずらっと並んでいたから。真っ先にRec-POT Mのデモへ向かう。操作画面の表示はもたついているが、きれいなハイビジョン番組がそのまま録画・再生できるのはすごい。私が利用しているCATVセットトップボックス(STB)のTZ-DCH500は動作確認済みチューナーにまだ入っていなかったが、一か八か買うことにした(→追記:4月28日のリストでは動作確認済みチューナーのリストに入っている)。動作しなかったとしても、品薄状態が続いている今ならオークションで売ればいいだろうと考えたということもある(買ったのはAVeLフェア限定モデルだし)。
帰宅して、セッティングを行う。電源ケーブルをコンセントに、i.LINKケーブルをSTBにつなぐだけ、ややこしいことは何もない。とりあえずD-VHSモードにして立ち上げ、STBのEPG(電子番組表)を呼び出して録画を行ってみたところ、トラブルもなく録画できた。 リモコンでRec-POT Mのメニュー画面を呼び出すと数秒待たされるが、これはメニュー画面をデータ放送としてSTB側に送っているためらしい。操作感はきびきびしているわけではないが、許容範囲ではある。 デジタルデータをそのまま録画しているから当たり前なのだが、ハイビジョンクオリティで番組が再生されるのは感動モノである。再生機能は非常にシンプルで、3倍?100倍速まで5段階の高速再生・巻き戻し、頭出しがあるくらいだ。 注意しなければならないのは、Rec-POT MはいわゆるDVDハイブリッドレコーダーなどとはまったくコンセプトの違う商品だということ。D-VHSモードで立ち上げたRec-POT Mは、その名の通り、STB側からD-VHSデッキにしか見えない。そのため、録画した番組を1つ1つ消すことすらできない(すべての番組をまとめて消すことは可能)。番組を消去するには、不要な番組以外をすべてロックし、上書きで録画して消去されるのを待つわけだ。番組の分割や編集といった機能もない。 あと、Rec-POT M自身は映像のデコーダーやチューナーを搭載していない点にも注意が必要だ。録画した番組の再生もSTBやチューナーを通じて行う。特定の製品と組み合わせないと追いかけ再生もできない(参考記事)。
Rec-POT Mのモードとしては、D-VHSモードのほかにディスクモードもあるが、TZ-DCH500との組み合わせではディスクモードで起動するとSTB側から認識できない。なお、D-VHSモードとディスクモードの違いだが、前者はD-VHSデッキをエミュレートするもので、後者はSTBやデジタルチューナーに機能を追加するようなイメージらしい。後者の場合、Rec-POT M付属のリモコンは使わず、STBやチューナー側のリモコンから再生の操作も行うことになる(D-VHSモード時もSTBのリモコンから操作可能)。ディスクモードでは録画した番組をロックできない代わりに、STB・チューナー側の操作で不要な番組を消去できる。
けっこう気に入ってきたが、不満もある。そのうちいくつかはRec-POT Mではなく、テレビ放送の仕様によるものなのだけど。 まず、録画時間だが、BSデジタルハイビジョン放送:約14時間、地上デジタルハイビジョン放送:約17時間、デジタル標準テレビ放送:約42時間となっている。しかし、地上デジタルテレビ放送では、標準放送の解像度を上げて疑似ハイビジョン番組として放映しているものが多い(横に黒枠がでているような奴)。こういうものは視聴者から見たら標準放送なのだが、データ自体はハイビジョンだから、Rec-POT Mでもハイビジョン番組として録画される(すなわち録画時間が短くなる)。なんだか、納得いかないが。 ハイビジョン画質でなくてもよいなら、ふつうのビデオデッキなどでRec-POT Mに録画した番組を録画し直せるのかなと思い、試してみた。Rec-POT Mで再生しているコピーワンスの番組を、STBのSビデオ端子につないだロクラクIIで録画してみたのだ。ロクラクIIで見てみると、番組の冒頭だけ一瞬写るが、その後ブルースクリーンが表示されてしまう。コピーワンスの番組はアナログでもやっぱりダビングできないのだ……。(補足:放映されている番組をRec-POT MとロクラクIIの両方で録画することはできる。) あと、Rec-POT Mは録画中、いっさいのリモコン操作を受け付けなくなる。間違って番組を録画している最中に止めたくなったら、背面の電源スイッチでオフにしないといけない。STBの電源を手動でオフにする必要がある。説明書には「番組の録画中に専用リモコンでの操作はできません」と書いてあるが、録画停止の仕方が書いてないのはいかがなものか。
不満もあるが、手頃な値段でハイビジョン番組をそのまま録画できるのはすばらしい。STBやチューナー側のEPGだけで録画予約できるのも快適(今時のチューナー付きDVDハイブリッドレコーダーなら当たり前かもしれないが)。ただし、ハイビジョン番組は容量を食うから、今使っているロクラクも併用して、ハイビジョン画質でなくともよいものはこちらで録画することになりそうだ。
コンセプトを理解して使うのであれば、Rec-POT Mはお買い得な製品だと思う。
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