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Griffin TechnologyのradioSHARK(Amazon)がかなり注目を集めているようなので、もう少し詳しくレビューを(追記:国内FM放送も受信できるradio SHARK 2のレビューはこちら)。
鮫の背びれの形をしたradioSHARKは、USB接続のAM/FMラジオチューナーだ。WindowsとMacの両方に対応している。パソコンのUSBポートに接続するとLEDが青く光って、ちょっとしたインテリアになるかも。ちなみにこのLED、録音中は赤く光る。
本体はUSBケーブルが付いているだけの極めてシンプルな作りだが、ヘッドフォンジャックもあることに気付いた。ここにヘッドフォンを差し込むと、パソコンがスリープしていてもラジオ番組が聞ける(USBポートに電気が来ていれば)。ただし、放送局の選択はパソコン上のアプリケーションからでないと行えない。
ラジオ放送を聞くには、画面一番上のチューニングスライダーを動かして適当な放送局に合わせる。初期設定では、AM放送は10kHz刻みでスライダーが移動するが、環境設定で日本国内の9kHz刻みにも対応できる。 私の家(東京都内の木造家屋)では、NHK第一、NHK第二、AFNはかなりクリアに受信できた。TBSはちょっとノイズが乗り、ニッポン放送はかなりノイズがひどい。受信環境は人によって違うから何ともいえないし、ほかのAMラジオを持っていないので比べられないが、パソコンやブラウン管のディスプレイが近くにある割にはまずまずの受信状態だと思う。 前回も書いたが、radioSHARKは日本で使われているFMラジオ放送の周波数帯(76?90MHz)には非対応なので注意すること(多くの国では87.5?108MHz)。
「Rec」ボタン(もしくはcommand+Rキー)を押すと、LEDが赤くなり現在聞いている番組を録音し始める。もう1度押せば録音停止。録音する際のビットレートやフォーマット(AAC/AIFF)はユーザーが環境設定で指定可能。録音データには連番が付けられ、指定フォルダに保存される。また設定によってiTunesプレイリストに自動で追加することもできる。iPodを使っているなら、ラジオで録音したデータをそのまま持ち出せるわけだ。ちょっと残念なのは、録音データに連番の付いた名前以外、何の情報も付いていないこと。録音日時や放送局、ジャンルなどの情報を埋め込むようにしてほしい(なお、次に述べるスケジュール録音では、各スケジュールごとに異なるファイル名を付けられる)。 (2004年10月15日追記:現在のバージョンではファイル名に日本語を使うとiTunesへの自動登録機能が働かないようだ) (2005年3月30日追記:Mac用の1.05ではファイル名に録音日時を付加できるようになっている)

「Sched」ボタンを押すと、スケジュール録音画面が現れる。ここでは、スケジュールの設定と録音データの再生が行える。スケジュール画面では、日時を指定して1度だけ録音するほか、毎時、毎日、毎週の繰り返し、ファイル名、放送局(その時点で視聴中の局、もしくはプリセット局を選択)、フォーマット(AIFF/AAC)の指定が可能(「毎週木曜日と土曜日」といった指定は不可)。設定時間になるとradioSHARKが立ち上がっていなくても録音が開始されるが、Macがスリープ中だと録音ははじまらない。そのため、システム環境設定で起動時間を指定するか、iBeeZzなどのタイマーソフトを併用する必要がある。このあたりは大いに改善の余地あり。(追記:v1.0.2を使っていると、システム環境設定で指定していてもスリープ状態に入らなくなる。ただし、手動でスリープ状態にすることは可能。私はiBeeZzで強制的にスリープさせていたので気付かなかった)
録音データの再生画面は実にシンプル。ファイル名の検索機能はあるが、それ以外は再生・停止ボタンしかない。せめてスライダーで再生位置を移動できるようにしてもらいたい(→タイムシフト再生の画面で再生位置を指定できる)。
「EQ」ボタンを押すと、イコライザでどの音域を強調するかを選択できる。あらかじめ用意されたプリセットから選択するほか、新しいプリセットの登録も可能。
「TS」はタイムシフト用ドロワーを表示/非表示にする。タイムシフトというのは、現在聞いている番組を巻き戻したり、早送りしたりできる機能のこと。番組を聞いていて「聞き逃した!」と思ったら、その部分を巻き戻して聞ける。これは普通のラジオには真似できない、radioSHARKならではの機能だ。 タイムシフト機能を有効にするには、「Action」メニュー→「Time shift」にチェックを入れる(command+Tキーでも切り替えられる)。 タイムシフトがオンの時は、放送中の内容がバッファに蓄えられていく。このバッファは循環式になっているので設定された時間(初期設定では30分)を超えた分については、前の部分が上書きされていく。 ドロワーには、一時停止や巻き戻し、早送りのボタンがあって、iTunesなどと同じような感覚で使える。 なお、タイムシフトがオンの時も録音が可能だ。録音内容は、「現在受信している放送」「現在聞いている内容(巻き戻して再生している内容)」のいずれかを環境設定で指定する。
アプリケーションの作り込みが甘いところが所々あるのは気になるが(ミュートした状態でアプリを終了すると、次回起動時に音量が最小になっている等々)、全体として見れば完成度の高い製品だろう。特にタイムシフトはラジオのリスニングスタイルを大きく変えそうだ。録音した番組をそのままiPodで持ち出せるのもいい。 あとは、日本国内のFM放送にさえ対応してくれれば完璧なんだが……。
(2004年10月13日追記) WindowsマシンにradioSHARKをつなげてみたところ、ドライバ類は正常にインストールされてちゃんと認識されているようなのに、音が出ない。現在のアプリケーションも、AMラジオ放送が9kHz刻みに対応していなかったり、拡大表示にしないとボタンが全部は表示されなかったりと、どうも不安なデキ。まあ、すぐにバージョンアップされるとは思うが……。 音が出ないのは私の環境だけかもしれないので、もうちょっと調べてみるつもり。
(2004年10月15日追記) 録音時に、LEDが赤く光らなくなってしまった。使用上困るわけではないのだけど、ちょっと物足りない……。初期不良なのかなあ。
(2004年10月31日追記) Ver 1.0.3(Mac版)で、録音時にLEDが赤く光らなくなる件、ミュート状態で終了した場合の不具合など、いろいろ修正された。 ただ、まだ時々スケジュール録音に失敗することがある。
(2004年11月13日追記) 長時間のラジオ番組はAAC形式で録音し、iTunes上でNitram+Nuncaさんの「AAC変換 for iTunes」を使って再生位置を記憶するAAC(m4b)にしておくと便利。再生位置はiPodと同期しても保たれる、つまりiPodで聞いた続きをiTunesで聞くといったこともできるわけだ。 当たり前のようにこの機能を使っていたけど、これはradioSHARK+iPod+iTunesならではの機能なので書き足しておくことにした。
(2005年2月25日) Mac用のradioSHARKアプリケーションがいつの間にか1.05になって、かなり使いやすくなっている。 まず大きな変更点は、Macがスリープしていても設定した時刻になると自動的にスリープ状態から復帰して録音を開始すること。 このほか、iTunesに転送した録音データはradioSHARKアプリケーションの履歴から削除されるし、radioSHARKアプリケーション上でも録音データの履歴を複数選択して一括削除できるようになっている。 あと、環境設定で指定しておけば自動的にm4b形式(再生位置を記録できるAAC)で記録されるようになった(これは1.04から)。
(2005年7月23日)
紹介するのをすっかり忘れていたが、Mac用のradioSHARKアプリ2.0のベータ版が公開されている。デザインが洗練されてコンパクトになり、イコライザーなどが追加された。便利だと感じた改良点は、iTunesへ転送したデータに各種情報が付くようになったこと。局の名前がアーティスト名に、アルバム名が「radioSHARK」になる。また、局にショートカットを設定して、すばやくチャンネルを変えられるようになった。環境設定では、FM周波数の選択肢として「Japanese」が用意されているが、これに設定しても日本国内のFM局が聞けるわけではない。そのうちradioSHARKの次期モデルが登場するということかな?
また、Tigerであれば、Dashboardウィジェットが使える。たまき氏作「WorseTV」の番組表を見ながら選局できて便利。ベータ23ではradioSHARKアプリ本体で設定した周波数の刻みやプリセット局が反映されないようだ。(→あらためて試したらきちんと動作した)
(2005年11月17日追記) radioSHARKアプリケーションの2.0正式版が公開された。ベータ23からの変更点は不明。
(2006年12月4日追記) 後継モデルのradio SHARK 2では日本国内のFM放送に対応。レビューはこちら。
コメント
ともかく、毎日快適に聞けるようになりました。 ありがとうございました。あとは、録音終了後にMacがスリープしてくれれば言うことないんだけど、それはまだ駄目なんですよね。iBeeZzを買うことにします。Tigerでも動くんですよね?