頬の粘膜細胞を採取して送付

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「ジェノグラフィック・プロジェクトの参加キット」(Genographic Project Public Participation Kit)が届いた(以前の記事)。 DNAのサンプルを取るには、キット内に入っている採取用ブラシで頬の内側をこする。で、同じくキット内に入っているチューブにブラシの先っぽを入れる。8時間以上の間隔を空けてこの作業をもう1度行い、フォームに性別を記入したら、サンプルをジェノグラフィック・プロジェクトに返送する。 作業はこれだけだ。調査結果が発表されたら、手元にあるIDを入力することで自分のサンプルに関する情報を見られるようだ。個人情報を保護するため、プロジェクトには参加者の名前等の情報は送られず、サンプルはID番号だけで管理されている。早く結果を見たいものだ。

一方で、[ジェノグラフィック・プロジェクト](http://www3.nationalgeographic.com/genographic/)に対する批判もすでに起こっているらしい([Hotwired](http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050421301.html))。プロジェクト側は医学研究や保険会社等とは無関係というポリシーを公開しているが、

小規模ながら強い影響力を持つ『バイオ植民地主義に関する先住民族協議会』(IPCB)は、過去に営利目的の業者が先住民から採取したDNAで特許を取得した事例に強く反発し、同プロジェクトと資金提供者に協力しないよう、先住民たちに呼びかけている。

という反対意見も出ているという。 遺伝子関係は多くの企業が目の色を変えて利潤を追求しているところだし、不安になる気持ちはわからないでもない。私もそういう不安を感じないわけではないが、好奇心、それにナショナルジオグラフィックとIBMというブランドの安心感があったため、プロジェクトに参加した(ミーハーともいう)。FAQでもかなり細かく方針を説明しているし。 ちなみに、前述したIPCBのデブラ・ハリー氏は

われわれは血液販売ビジネスに関わるつもりはない。推測に基づくこうした情報は必要ない――われわれはすでに、自分たちがどこから来たか知っている。

と語っているそうだが、そんなことを言ったら誰も何も研究できなくなってしまうんじゃなかろうか。私もジェノグラフィック・プロジェクトに全幅の信頼を置いているわけではないが、いきなり反対運動というのもどうかなと思う。

(2005年6月24日追記) Touchtypeで粘膜細胞を採取する様子が詳しく紹介されている。