第2回「テレビとネットの近未来カンファレンス」に参加してきた。今回のテーマは「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」。メタキャストのテレビブログによってCMが貴重な情報として活用できる可能性が示唆され、広告代理店によるCM視聴行動分析ではHDDレコーダーがCMを見ないことには必ずしもつながらないことが示されるなど、興味深い内容であった。 しかし、一番面白かったのは、ネット側の人間とテレビ側の人間の話がまるで噛み合っていないこと。元々はメディアの特性に起因するのだろうが、それぞれの業界人がユーザーをどう捉えているのかがよくわかる。 ネット側の人間は、魅力的なビデオキャスティング(Vodcasting)のコンテンツが続々と登場していることを挙げて、映像視聴のあり方が根本的に変わるかもしれないと興奮する。そして、CMを検索できるようにすれば、新しいニーズを掘り出せるという。 テレビ側の人間は、モノを次々に買わせることで経済がなりたっているという冷徹な現実を指摘する(友人によれば、ネット側の人間を意識的に挑発していたのだろうとのこと)。ネット側の地に足についていない様子をテレビ側がたしなめているようにも見えた。 両者が想定するユーザー像と規模がまったく違うのだな。最近読んだ『しのびよるネオ階級社会』(林 信吾、平凡社新書)や『下流社会』(三浦 展、光文社新書)といった階級分化論が思い浮かんできた。
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