テレビの厚労省に関する批判報道について、トヨタ自動車の奥田碩取締役相談役が発言した内容が波紋を呼んでいる(asahi.com:トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」)。
「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」
(中略)
他の委員から「けなしたらスポンサーを降りるというのは言い過ぎ」と指摘されたが、奥田氏は「現実にそれは起こっている」と応じた。
下卑た発言と切って捨てるのは簡単だけど、私が感じたのは「タダより高いものはないな」ということ。広告モデルによって私たちはテレビ番組をタダで見られていると思っているが、そのコストをこういうところで払っているわけだ。そのことを多くの人に再認識させてくれたという意味で、奥田発言は実に意義深い。
ちょいと話がずれるが、[404 Blog Not Found](http://blog.livedoor.jp/dankogai/)の小飼弾氏は、[ベーシック・インカムに賛成するのに十分なたった一つの理由](http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50907051.html)というエントリーで、「それで何を買うか」という消費行動を通じて、意見を半強制的に提出させる仕組みですらあるのだ。ワタミの渡邉美樹社長も言うように、今やお金というのは一票よりも迅速かつ的確に民意を反映させる手段でもあるのだ。そしてその投票システムにより多く、というより理論上最大の人数を動員できるということは、「群衆の英知」を最大化することも意味する。
と述べている。しかし、そのためには投票するための判断基準となる情報が群衆に知らされているという前提が必要だろう。巨大な経済的圧力がメディアにかかっている状況では、それは難しいのではないかなあ。広告モデルに変わるメディアの収益モデルがすぐに出てくるとも思えない。テレビの影響力が低下するのと反比例してネットの影響力は増大しており、情報のバイパスができつつあるのは間違いなさそうではあるけど。
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