【6刷!】理系の対話で人間社会をとらえ直す『文系の壁』

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文科相が国立大学に対して、文学部や社会学部など人文社会系、いわゆる文系学部と大学院の廃止や転換に取り組むよう求めたことが話題を呼んでいます。 けれど、文系学部の要不要、あるいは文系理系の別、というのはどうも本質的な問題ではなさそうです。 社会の課題に対してどうアプローチするか、「いわゆる文系」の思考には何が欠けているのか。 それを明らかにするため、解剖学者 養老孟司が4人の理系の知性と語り合いました。 その4人とは、『すべてがFになる』などの小説で知られる工学博士森博嗣、手軽にバーチャルリアリティが体験できるデバイス(段ボール製)を考案した脳科学者藤井直敬、話題作『なめらかな社会とその敵』の著者で、「スマートニュース」の運営者でもある鈴木健、『捏造の科学者 STAP細胞事件』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞記者・須田桃子。 養老孟司の『文系の壁』、PHP研究所より発売中です。 山路は、第1章と第3章の構成を担当しました。

■目次 ◎第1章 理系と文系———論理と言葉(森博嗣×養老孟司) ・理系と文系の違いとは? ・文系の方がデジタル ・自分1人で楽しめないのは、工夫して自分で問題を解決していないから ・一般人は科学技術に対してどう接するべきか ◎第2章 他社の現実を実体験する技術で、人類の認知は進化する(藤井直敬×養老孟司) ・ティッシュのように配れる仮想現実 ・「変わらない」のは何か? ・「前提を問う」ことこそが科学 ・ルールは笑うためにある ・どん底に落ちたら、掘れ ◎第3章 「唯脳論」の先にある、なめらかな社会の可能性(鈴木健×養老孟司) ・国家の時代から都市の時代へ ・なぜ、社会科学の問題を細胞から論じるのか ・行政を自動化する ・あらゆる存在がネットワークでつながる世界 ・意識がなぜ生まれるのか ◎第4章 ジャーナリズムか、生き物そのものを見るか(須田桃子×養老孟司) ・僕が実験が嫌いな理由 ・細胞は、誕生以来、その記憶が途切れたことはない ・実験結果は、やった人の論理に従う ・科学は欧米型、生き方は日本型で ・煮詰まる前にフィールドに出よう