(元記事:2013年2月8日) 角川書店から発売される『「中卒」でもわかる科学入門』(小飼弾 著)でお手伝いをさせていただきました。 挑発的なタイトルは、釣りです(笑)。
東日本大震災後、多くの人々が持っていた「科学」への信頼は、大きく損なわれた気がします。原発やエネルギー問題、すべて「科学」なのに、科学者たちのいうことはてんでバラバラ。いったい私たちは、何をよりどころとすればいいんでしょう?
例えば、原子力発電1つとっても、原理から完全に理解するためには極めて高度な専門知識が必要です。では、科学者のいうことをただ鵜呑みにするしかないのでしょうか? いや、私たちに必要なのは、専門知識ではなく、科学者と対話できるリテラシーです。リテラシーといっても複雑なことではなく、四則演算だけ。 404 Blog Not Foundの小飼弾が、3.11後を生きるための科学リテラシーを解説します。
著者:小飼弾 出版社:角川書店(角川oneテーマ21) 価格:820円(税込) 発売日:2013年2月9日(土)
■目次
| 第1章:科学的人生観のススメ 3.11で信用を失った科学者たち 素人もセカンドオピニオンの判断はできる 「文系」も科学が必要だ カネとは何か? カネは物理現象ではなく、心理現象 カネを科学的に扱えるようになってきた 人の心を定量的に測定する 空間方向にすら保存量でなくなりつつあるカネ 「モノ」と「コト」を同じカネで扱ってよいのか? 人間の感じる幸福は保存量ではない 法律にも科学的な視点が必要になってくる 人間に自由意志は存在するのか? 本当の科学者は、欲望が強い コラム:アインシュタインとニュートン、どっちが偉い? コラム:数学と物理、どっちが広い? 第2章:科学的に考えるとは 「ナンボ」で考える コラム:人間の眼と可視光 ギリシア哲学と近代科学の違いも「ナンボ」にある 四則演算が理解できていれば科学はわかる 四則演算が腑に落ちるということ 単位の違いを理解することの大切さ 「まず結論を述べよ」 コラム:微妙に異なる「科学」と「サイエンス」 あなたはどれだけの放射線を出している? 大きな数字に気圧されない 三段論法で論理は追える 無限も証明できる強力なツール、背理法 コラム:フェルマーの最終定理の証明にも背理法が使われた 専門家に話を聞くための「三種の神器」 科学は物事をシンプルにするために発展してきた エネルギー保存則を知っていると、トンデモに騙されにくくなる 地球上で利用できるエネルギー源は2つしかない 重要なのは、「負のエントロピー」 太陽エネルギーの効率利用によって、「エネルギー放題」の時代が到来する 日本が傾くことを嘆く必要はない 科学があるから、人はお互いに話をすることができる 第3章:科学的に行動する 「利益を得るのが誰か」に着目する コラム:嘘をつくのは人間だけではない 科学者が権威になってしまう理由 「光より速いニュートリノ」の発表・撤回は科学のあるべき姿 ある分野の専門家は、別分野の素人 昨日までの正直者が、今日も正しいことを言うとは限らない 神秘性と権威が結びついてトンデモ科学が生まれる 二重盲検法「権威が眩しかったら、目隠しすればいいじゃない」 原子や分子に知能はない 自然は道草を食わない 原発は「筋が悪い」 経済性の成り立たない原発を政治で動かしてきた 原発はビジネスにできなかったから失敗した 電力会社も原発はやめたいはず アメリカで進むシェールガスの利用 原発か太陽光かは、「趣味」の問題 太陽光発電はもはやビジネスの問題 コラム:原発はすべてオワコンなのか? 第4章:科学時代の社会・企業・国家 科学プロジェクトはどう仕分けるべきか? NASAのすごさは、長期視点に立ったプロジェクトを立案できること 探査機「はやぶさ」は成功だったのか? コラム:アポロ計画の成功が米国を惑わせた 「役立つ」とはどういうことか? 役に立つことを強制される科学者 コラム:納期がどんどんずれていく核融合 科学は「趣味」であるべき 貧困を根絶するまで「純科学」はおあずけ 捨て銭の限界はいくら? 巨大プロジェクトを途中でやめることができない日本 「暇」が科学を進歩させる コラム:SFは現実に規定される 科学者を甘やかしてはいけない 「ただの人」にこそ必要な科学的リテラシー コラム:リーダーは、科学的説明を後回しにしなければならない時 コラム:重要な役職には、たっぷりと報酬を |
|---|