(前回から) 注文していた電子辞書(小学館のランダムハウス英語辞典)が届かなかったので、類語辞典について。 類語辞典は、言葉を意味的に分類し、近い意味にあるもの同士をまとめたものだ。角川類語新辞典では、「天文」「表情」「要求」といった100の項目に言葉を分類している。ちょっと言い回しを変えたい時とか、キャッチコピーなんかを付ける時にとても重宝している。私は以前、紙の類語国語辞典(角川類語新辞典のコンパクト版(かな?))を使っていた。意味分類で言葉が並べられているから、他の言葉との差異がわかりやすく、自分の言葉の世界を広げていける。また、同じ言葉が複数の項目に分類される場合もあるが(例えば「波」は物理的な波動のほか、情勢を表す時にも使われる)、類語国語辞典では個々の説明文中にも飛び先がきちんと付けられているから使いやすい。 ただし、どの類語辞典にも共通する欠点だと思うが、言葉を引く時、どうしても二度手間になる。一般的な国語辞典なら読みで引けば一発で言葉の意味がわかるが、類語辞典は読みを索引で調べ、説明のあるページに飛ぶという手順を踏む必要がある(分類項目表から言葉を調べる方法もあるが、こちらはあまり使われないだろう)。 ところが、電子類語辞典なら読みを入力すれば一発で説明文に飛べる!普通の国語辞典と同じ感覚で使えるのだ。角川類語新辞典の電子版は発売がかなり古く、今では取り扱っているところは少ないが、使ってみる価値はあると思う(3万円もしたが……)。もっとも、初期に出た電子辞典だけあって、こなれていないところもある。例えば、説明文の中に別の項目への飛び先があっても、これをクリックして飛ぶことができなかったりするのが、残念なところではある(検索ソフトの機能でカバーはできるけど)。
研究社の[類義語使い分け辞典](http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4327992038/binword0f-22/ref=nosim)も入れているが、これはどちらかというと読み物だ。「ころ」「折り」「際」「節」の違いって説明できますか?紙の辞典では、講談社の類語大辞典も持っている。こちらの分類方針は、角川類語新辞典とまったく異なり、和語の用言を基準にしている。言葉を分類するために、こういう方法もあるというのは驚きだ(前書きにある、辞書作成の苦労話が興味深い)。用例が豊富だし、慣用句も見出しになっている。分類の仕方に癖があるが、文章を書く時、実用的だと感じた。ただし、先述した言葉を引く時の二度手間、サイズと重さ、(角川類語新辞典にはあった)複数項目に分類されている言葉間のリンクがない、といった理由で使用頻度は今のところそれほど高くない。CD-ROM版が出たらすぐにでも買うのだけど。(続く)
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