橘玲・安藤寿康『運は遺伝する』

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橘玲氏と、行動遺伝学者 安藤寿康博士の新刊『運は遺伝する』(NHK出版新書)の編集をお手伝いしました。
本日発売ですが、早くも重版決定です。
煽りマックスなタイトルですが、内容は行動遺伝学の最新知見に基づいたもの。身体能力や疾病だけでなく、「知能」、さらには「運」といわれるものまで「遺伝」の影響を強く受けていることが、研究によって明らかになってきました。
私たちはこの事実を、個人として、社会として、どう受け止めればよいのか?
遺伝をめぐる白熱の議論、ぜひご一読ください。

■目次
○まえがき 誰も「遺伝」から逃れることはできない
○第1章 運すら遺伝している———DNA革命とゲノムワイド関連解析
・遺伝の影が社会全体を覆っている
・遺伝子関連テクノロジーの躍進
・遺伝子一つでどこまでわかるか
・遺伝子の変異と性格
・遺伝子検査は革命的なフェーズに入った
・モノジェニックからポリジェニックへ
・遺伝情報から見えてくる未来
・すべての人が考えなければならない
○第2章 知能はいかに遺伝するのか
・保守とリベラルの逆転現象
・優生学の亡霊
・経済格差と知能格差
・遺伝の影響をいかに調べるか
・遺伝率は個人には当てはまらない?
・「失われた遺伝率」の謎
・「蔦が鷹を生む」メカニズムとは子どもを「当たり」にしなければ、という強迫観念
・知識社会であるがゆえの不都合な真実
・一般知能に実体はある
・遺伝と境界知能
・なぜ先進国で知能の遺伝率が上がっているか知能・収入の遺伝率と年齢との関係
・エピジェネティクスも遺伝の影響を受ける
・ラットの実験を人間に適用できるか
・「愛着理論」の信ぴょう性
・後天的な変異は引き継がれるのか
・環境要因から病気の発現を防ぐ
・遺伝率100%社会の条件
・行動遺伝学の知見が求められている
○第3章 遺伝と環境のあいだ
・「親ガチャ」の影響はそれほど大きくない
・「学歴の不平等」の真実
・努力の積み重ねで遺伝を超えられるか
・子どもたちにとっての悪夢
・共有環境と非共有環境の線引き
・双生児の親が一番気にしていること
・子育ての責任は親だけにあるのか
・遺伝が環境を引き寄せている子どもの交友関係と遺伝
・スラム街の不良に起きた「奇跡」
・環境操作によって人間は変えられるか
・遺伝の影響からは誰も逃れられない
・遺伝と偶然
・非共有環境の測定誤差
・遺伝情報データベースの可能性
○第4章 パーソナリティの正体
・ビッグファイブ理論のインパクトなぜ「五つ」に分けられるのか
・パーソナリティが生み出される仕組み
・遺伝と文化の共進化
・ビッグファイブと知能天才になるか、陰謀論者になるか
・知能の高低はイデオロギーで異なる?
・パーソナリティと言語的知能との結びつき
・外見と人間の本性
・性差を語らないことの何が問題か
・「モテ」に関する男女差
・男女の性の非対称性
・生物としての特性は無視できない
○第5章 遺伝的な適性の見つけ方
・マシュマロテストをめぐる最新の解釈
・就学前教育の効果は小さいのか教育の限界効用
・福祉政策と社会実験
・「頑張れない非行少年」でも応援できるか教育で知能を上げることの限界
・「一般的な能力」で複雑な社会に対応できるか
・誰もがイーロン・マスクになれるという錯覚
・なぜ自分らしく生きられないのか
・「咲ける場所に動きなさい」
・浅く広くでは才能は発現しない人的資本の最強法則
○第6章 遺伝と日本人———どこから来て、どこへ行くのか
・蔓延する「逆優生学」
・ヒト集団の遺伝差というタブー
・「ゲノムブラインド」に対する批判
・格差をめぐる各国の状況
・中国が今後の研究を主導する可能性
・遺伝が明らかにする人類の来歴
・遺伝学の知見が社会科学へ
・東アジア系の男性が大人しい理由
・なぜ日本には華僑がいないのか
・歴史学は遺伝によって書き換えられる
・遺伝による個人差と本当の多様性
・社会がリスクに対して過敏になっている
・遺伝的格差という根本問題
・「ユーディストピア」の到来
・ニッチはどこかに残っている
・テクノロジーの進化を越えて
○あとがき 遺伝を取り巻く「闇」と「光」

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