政治って、何だかややこしくて、よくわからないからつまらない……。そう思ってませんか? でも、何とか党がこれだけ議席を取ったとか、誰それが大臣になった、そんな話は政治の本質ではありません。 じゃあ、政治っていったい何なのでしょうか? この難問に対し、SFやアニメなどの創作を補助線として使い、わかりやすく解説するのが本書スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫のバーチャル政治教室 (SB新書)。 オタキングとして知られる岡田斗司夫氏が、SFやアニメ作品に関する膨大な知識を駆使し、「政治の本質」そして「正義のあり方」を解き明かします。
■目次 ○第1章:政治寓話としての『スター・ウォーズ』 ・スター・ウォーズは何がすごかったのか ・アメリカ人にとっての寓話 ・古代ローマは、欧米人の文化的バックグラウンドになっている ・世界初の同人作家、ユリウス・カエサル ・民衆の熱烈な支持を受けて独裁者となったカエサル ・パルパティーンは、カエサルと同じことをやっただけ ・アナキンの母親を助けようとしないジェダイ ・クローン兵団を採用してしまう共和国 ・民主制への絶望が銀河帝国を生み出した ・失敗ばかりしている未熟なヨーダ ・高い寓話性を備えた第1作『エピソード4/新たなる希望』ルークが示した、アメリカの建国理念 ・銀河帝国で文明は衰退していった ・なぜパルパティーンは帝国の運営に失敗したのか ・共和制から帝政、そして暗黒時代となった銀河は次にどうなる?スター・ウォーズはデス・スターを作っては壊す物語 ・反乱軍もデス・スターを作るべし? ・デス・スター=核兵器 ・日本の核武装論 ・スター・ウォーズの反乱軍もすでにデス・スターを持っている?
○第2章:そもそも政治とは何だろう? ・政治ニュースを追い掛けても政治はわからない ・「正義」がなければ、国民はついてこない ・メリットとデメリットを「分配」する ・民度を高め、恵まれていない人を「救済」する ・理不尽から国民を守る「保障」 ・最も根源的な「祭祀」 ・トランプ旋風はなぜ起こったのか? ・人間は、道徳的に他人を責めることで快感を得る ・王様という生け贄を求める私たち
○第3章:スーパーヒーロー像から見えるアメリカという国家 ・空前のアメコミブームがやって来た ・アメリカ人として生きようとする『スーパーマン』 ・闇の騎士『バットマン』 ・アメリカンコミックの「ゴールデンエイジ」 ・コミック迫害の時代が始まった ・「シルバーエイジ」以降の悩めるスーパーヒーロー ・天賦の才能は、社会の共有財産 ・古い考え方は、道徳の中に生き残る ・日米スーパーヒーローの違い ・大統領が変身して敵と戦う『スーパープレジデント』 ・王様の下で、宰相が政治を取り仕切る日本とイギリス ・アメコミヒーローは「自警団」 ・歴史、文化のない人工国家アメリカ ・大陸のシビル・ローと、アメリカのコモン・ロー ・保安官が独断で悪人を懲らしめる ・「正義」を語るのは、常に「か弱い男の子」だ
○第4章:英国のEU離脱をガンダムで例えると? ・英国は、ジオン公国だった! ・重力という圧倒的な力 ・なぜジオンは独立しようとしたのか? ・渋々独立したジオン公国 ・ザビ家を悪者にして、丸く収まった
○第5章:ハインラインに「リバタリアニズム」を学ぶ ・モビルスーツの元ネタとなった『宇宙の戦士』 ・軍隊は制御された暴力装置 ・「ノブレスオブリージュ」を前提とした社会制度 ・有名人は、責務を負う ・『ガンダム』で描かれなかったノブレス・オブリージュ ・既存の社会規範に対するカウンター『異星の客』 ・反政府主義の革命小説『月は無慈悲な夜の女王』 ・政府は小さいほど、社会保障も効率的になる ・十人十色のリバタリアンたち ・ハインライン思想に見られるエリート主義 ・政治を考えるための補助線としてリバタリアニズムを使う